きょうの寝言
dum spiro, spero. - 生きている限り希望がある。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
さまよえるオランダ人
ログインが減ってますが、心配ご無用。
ログオンして寝てるか、ログイン前に力尽きて寝てるか、ただそれだけの違い。ヽ(´ー`)ノ


そんな中、イベントらしいですな。
幽霊船奇譚 ~伝説の「フライング・ダッチマン号」を追え!~
なるほど、PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHESTに触発された訳か。
出てくるらしいもんねえ、タコ(?)船長。
観てないから詳しくは知りませんが。


残念ながら戦闘あるようなので回避。(´・ω・`)



気になったことがあったら調べてみるのが鉄の掟。
例によってこれはメモなので、内容の正確性については保証しません。



元々 flying Dutchman / fliegender Holländer という言葉は、他国に先駆けて帆船の改良に成功し、当時の他国船とは比較にならない程の速力を誇っていたオランダ船に対する羨望と嫉妬を多分に含んだ言葉として使われたようだ。文字通りの「飛ぶように速い」オランダ船ということである。
それが、瓢然と現れ忽然と去る、人間の船が追いつこうとしても追いつけない数々の幽霊船の話と次第に融合していったらしい。その中でイメージの定着に影響があったのは、数多くの小説やオペラなどの大衆向け作品だった。


「さまよえるオランダ人」
ワーグナーのオペラの題名。原語ドイツ語では、
Der Fliegende Holländer
オランダ語では De Vliegende Hollander 。 fliegend は英語でいう fly の現在分詞なので、主な意味は飛んでいる、浮いている状態。文学性を排除した直訳だと、「飛んでいる(浮いている)オランダ人」。ただこの場合、さまよう、たゆたう、移動し続けて定まらない状態を表しているので、邦題は「さまよえるオランダ人」と訳されて定着した。漂浪し続けている船長のことを指して、また速いことで有名なオランダ船の渾名に掛けてつけられた題ってことですな。

ワーグナーのオペラの題に関していうと、意訳に奔ったのが仏語訳。
Le Vaisseau fantôme
vaisseau(船)+fantôme(幽霊の)で、ヒネリも何もなくそのまんま「幽霊船」。

一方、英語では、
The Flying Dutchman
実はこれ、直訳でありながら絶妙な意訳でもある。普通に訳すなら The Flying Dutch と、 Dutch でも通じるところをわざわざ Dutchman にしてあるところがミソ。
普通、敢えて Englishman、Dutchman、Frenchman などと -man を付けて言う場合は、(勿論、国民の総称ではなく特定の男を指して英国人、オランダ人、フランス人という意味もあるが、)それぞれ英国船、オランダ船、フランス船の意味で使う場合が少なくない。元の Holländer は英語の Dutchman と異なり、単独では意味を船に限定しない。
The Flying Dutchman は「船」を強く意識したニュアンスの翻訳なのだ。

この英語訳のことがあってか、オペラが戦後初めて日本に本格的に紹介される際、邦題を「さまよえるオランダ船」とするか「さまよえるオランダ人」にするか、かの野尻抱影氏と関係者との間で一論戦あったとかいう話らしい。

ちなみに野尻抱影氏は、今朝方(2006年8月25日)の国際天文学連合 (IAU) 総会での採決で惑星の範疇から除外されることが決定した冥王星 Pluto の日本語の訳語を提案したことで知られるが、それはまた別の話。

文献によっては Holländer が元々幽霊船の意味を持っていて、「さまよえる幽霊船」が直訳で「さまよえるオランダ人」の方が意訳だとしているものもあるが、その説ではやはり原因と結果が逆。幽霊船伝説がベースにあって、fliegender Holländer とセットで使われたからこそ幽霊船の意味が出て来たわけだ。何の脈絡もなく Holländer 単独でそういう言葉の使い方をしても話が通じない。
オペラは船長に纏わる話なので素直に「さまよえるオランダ人」でよいのではないかと思う。

ちなみに現在、ヨットには「フライング・ダッチマン級」の競技が存在する。
全長6057mm、全高1880mm、最大喫水1200mm、最大重量は165kgで定員は2名。帆の規格はジブ8.4m²、メインスル10.2m²、スピネイカー21m²となっている。


ヴェッケン船長
モデルとされる“有名な”ヴェッケン船長、不思議とこの名は日本でしか聞かない名らしい。
元々の姓はファン・デル・デッケン van der Decken であったと伝えられる。邦訳の際に、例えば van der の部分まで含めて姓とするのは日本人に馴染みがない、など何らかの理由で van der を一旦省略して D を V に置き換え、更に再び van der を付け直したのではないかとする説もあるらしい。

もっとも、名前に拘っても意味はない。
「デッケン」或いは「ヴェッケン」船長から数百年、この船長の逸話を枕に数多くの物語が新たに生み出され、それもまた一連の幽霊船伝説の一部となっていったことには変わりがないからである。

「flying Dutchman」の語そのものも、件の伝説の船名が De Vliegende Hollander だったからだとする説もある。


オランダ人の発明
八十年戦争(1568-1648)を経て、ホラント州を中心に独立を達成したネーデルラントでは、海上交易に国の命運が掛かっていることもあって造船技術が飛躍的に発達し、当時世界最速の商船、世界最強の海軍を有するまでになった。

この時期のオランダの発明として有名なものに、ジブ jib (船首三角帆)がある。

ジブとは、バウスプリット bowsprit (船首斜檣)を延長したジブ・ブーム jib boom とフォアマスト foremast (前檣)の上部との間に張られた索綱に艤装する三角帆のこと。

大航海時代に一応の完成をみた帆船の典型的な形は、はじめ船首と船尾のそれぞれに高い船楼を備えているものだった。(ゲーム内の重キャラックのようなイメージ)
やがて大きな船首楼が縮小・廃止されると、バランスをとるためにバウスプリットを延長し、17世紀の初めにはその下部に小さな横帆が取り付けられるようになった。それがスプリットセイル spritsail 。ゲーム内でいう追加スプリットはこれをもう1枚追加する船部品にあたる。しかしながらこのスプリットセイル、ただぶら下がっているだけでほとんど役に立っていなかった。
ピンネースの船首部分。バウスプリットの下にスプリットセイルがぶら下がっている。

そこへ発明されたのがジブ。帆走に非常に有効であることが判明したため、急激に普及した。
ジブ艤装時にはバウスプリット下にドルフィン・ストライカー dolphin striker という部品を取り付けることが多く、スプリットセイルを同時に艤装することが非常に困難となる。そのため、スプリットセイルをジブと同時に艤装して両方とも併用している帆船は非常に稀である。
結果的に、ジブに駆逐される形で、18世紀初頭までにはスプリットセイルは完全に廃れた。
クリッパーの船首部分。バウスプリットが延長されてジブ・ブームが取り付けられ、バウスプリット下部にはジブを支えるドルフィン・ストライカーが見える。ジブには名前がついており、外側からフライング・ジブアウター・ジブインナー・ジブ。日本丸や海王丸など、ジブ4枚を艤装しているものでは、最も内側のジブはフォア・トマスト・ステイスルと呼ぶ。

余談になるが、ゲーム内のガレオン級やピンネース級に見られるように、横帆の船でも船の航行を安定させるため最後檣には縦帆を用いることになっており、ここにラティーン・セイル lateen sail (大三角帆)を艤装するのが一般的だったが、17世紀中頃には最後檣の縦帆は不等辺四辺形のスパンカー spanker に取って代わられた。

重箱の隅をつつくと、横帆を艤装したマストにスパンカーを追加艤装することはできるが、ラティーン・セイルを艤装したマストにスパンカーを追加することは不可能。大航海のゲームの中で、スプリットやスパンカーが追加兵装扱いで、艤装タイプを問わないというのはご愛嬌だ。


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
著作権・権利表記について
このサイトに掲載されているゲーム画面の画像は、それぞれ各開発会社の著作物であり、
各サービスの著作物利用規約に基づいて利用許諾が明示されているものです。
著作権、一切の知的財産権、その他全ての権利は各会社に帰属します。
転載および再配布を含む二次利用は禁止されています。

「大航海時代® Online」は、株式会社コーエーの登録商標です。
© 2005-2008 KOEI Co., Ltd. All rights reserved.
「ファンタシースターオンライン ブルーバースト™」「Phantasy Star Online Blue Burst™」は、株式会社セガの登録商標です。
© SEGA, 2000, 2005.
「ファンタシースターユニバース™」「Phantasy Star Universe™」は、株式会社セガの登録商標です。
© SEGA
「ファイナルファンタジー」「Final Fantasy®」シリーズは、株式会社スクウェア・エニックスの登録商標です。
Copyright © 1987-2008 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
copyright © 2005-2008 きょうの寝言 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。